2023.08.05
不動産ニュース
5月の首都圏中古住宅動向
東日本不動産流通機構(レインズ)は6月12日、首都圏の中古住宅動向を公表しました。直近5月のマンションの成約件数は2737件(前年同月比4.9%減)となり前月に引き続き減少しました。成約価格の平均は4569万円(同9.5%上昇)と36ヶ月連続で前年同月を上回りました。
在庫数は4万5779件と前年同月比23.6%と大幅に増加し、新規登録数も1万5601件(同15.3%増)と二桁増加でした。売り時と考える人が増えているものの、購入者と価格目線が合っていない現状が浮かび上がります。
成約数を地域別に見ると、東京23区は1210件(前年同月比2.5%減)でした。多摩は235件(同16.4%減)と3ヶ月ぶりに減少しました。横浜・川崎市は468件(同0.6%減)、神奈川県他は200件(同2.0%増)と10ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。埼玉県は302件(同13.0%減)となり、17ヶ月連続で弱含んでいます。千葉県は322件(同5.6%減)で4ヶ月ぶりに減少しました。
成約価格は1平米当たりの単価ベースで37ヶ月続けて上昇し、在庫の単価は64ヶ月連続で上がっています。全エリアが上がっており、都区部が8.2%上昇で最も高い伸び率でした。その他の上昇率は多摩が5.9%、横浜・川崎市が6.8%、神奈川他が5.3%、千葉県が4.1%、埼玉県が0.9%でした。
戸建て住宅の成約件数は、首都圏全体で1111件(前年同月比3.7%減)となり、17ヶ月連続で前年同月を下回りました。成約価格は3722万円(同0.1%上昇)とほぼ横ばいもプラスを維持し、31ヶ月連続で前年同月を上回りました。在庫数は1万7325件(前年同月比36.1%増)と大幅に増えました。新規登録件数も5056件(同28.5%増)となり、売り手と買い手の市況感の違いが浮き彫りとなりました。
地域別に成約件数を見ると、東京23区は185件(前年同月比11.1%減)と4ヶ月連続で弱含みました。多摩は169件(同4.3%増)となり、17ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。横浜・川崎市は162件(同3.6%減)、神奈川県他が134件(同1.5%減)、埼玉県が233件(同3.3%減)、千葉県が228件(同4.6%減)でした。
成約価格は東京23区と神奈川県他を除き上昇しました。23区は平均6099万円(前年同月比3.2%減)、多摩が3784万円(同4.2%上昇)でした。横浜・川崎市は4620万円(同4.1%上昇)、神奈川県他が23ヶ月ぶりに弱含み3419万円(同2.4%下落)でした。埼玉県は2660万円(同4.5%上昇)、千葉県が2375万円(同2.3%上昇)となりました。