2022.10.08
不動産の購入
一生の買い物だからこそ準備が大切! 家を買う際に後悔しないためのポイントをチェック
「こんな物件なんて買うんじゃなかった」と後悔したポイント
まずは実際に購入した人が、「買うんじゃなかった」と感じたポイントをご紹介いたします。どのような点が後悔しやすいのかみていきましょう。
〇家の近所でトラブルが起きた
よく聞かれるのが、いわゆるご近所トラブルです。一度家を買ってしまうとなかなか引っ越せないため、長い間悩まされることになります。ご近所トラブルには騒音やゴミ、敷地・境界問題、匂い、人間関係など様々な原因があります。特に子どもがいる場合は子どもの友達付き合いなども絡んでくるため、頭を悩ませる人が多いようです。事前に確認すれば避けられることもありますが否応なしに巻き込まれる場合も多く、「引っ越したい」と考える原因になっていました。
〇間取りや部屋の大きさに不満がある
間取りや部屋の大きさへの不満も家を建てた際に後悔する原因の1つにあります。実際に住んでみないとわからないことも多いため、難しいポイントですよね。「洗濯機を置く脱衣所とバルコニーが遠くて家事動線がスムーズでない」や「リビングの真上に子ども部屋やトイレを作ってしまったため騒音が気になる」など、その内容は多岐に渡ります。
〇土地が災害に弱かった
家を建てる場所は購入時に気をつけるべきポイントとなります。災害大国である日本では、どこに住むとしても災害への懸念がついて回ります。少しでも安全な場所に住みたいというのはもちろんですが、ちょっとした川の増水でも避難しないといけない場合は大変な思いをしてしまいます。他にも例えば津波の危険性があるのに、周りに高い建物がない場所なども怖いですよね。実際に住んでから災害への対策を考えた際に、後悔を感じる人は多いようです。
〇家庭環境の変化で後悔
家を建てた際には良かったものの、家庭環境の変化によって後悔を感じる場合も。例えば子ども部屋を1つしか作っていなかったため、子どもが大きくなった際に無理やり仕切るという家は多いようです。また介護が必要になったことで、当初の予定より部屋が足りなくなってしまったという声も上げられていました。
〇ハウスメーカー選びで後悔した
理想の家を建てるときに、力になってくれるのが家を作る際のパートナーであるハウスメーカーです。しかしハウスメーカー選びにも、落とし穴がある場合があります。例えば自分の理想の家とハウスメーカーが得意とする部分が違うため他のメーカーに頼んでいたら、できていたはずのことができなかったり家は無事に建てられたとしてもその後のメンテナンスが雑だったりするケースなどがあります。なるべく長く信頼してつき合えるハウスメーカーと出会えるといいですよね。
〇住宅ローンをもっと考えて組めばよかった
大きな買い物だからこそ、ローンの返済に関する後悔もあります。夫婦合算の収入でローンを借りていたが妊娠・子育てなどで妻側の収入が少なくなったり、想像以上に育児関連でお金がかかって苦労する人も多いようです。また月の返済額を少なくしていると、返済期間が長くなって定年後に困ってしまう場合があります。生きていくうえでどうしても大切な“お金”のことだからこそ、よりよく考えてローンを組むようにしましょう。
家を買った後の後悔を避けるポイント
後悔しないためには事前の準備などが大切。どのようなポイントに気をつけたらいいか、次からみていきたいと思います。
〇建設予定の家の近所を調べておく
まずは建築予定場所の近所を調べておくことが重要。駅への距離や近くの道路の交通量、スーパーや病院など施設の有無、近所の家の様子など、確認しておくべき点は多数あります。不動産やハウスメーカーの人に聞くという方法もありますが、調べた後は実際に建設予定地の周囲に足を運ぶことを推奨しております。
また徒歩でも車でも、通勤や通学で通る道を実際に確認してみましょう。細い道や一方通行、渋滞、暗くて危なそうな道など、思いもよらない落とし穴があるかもしれません。
〇住宅展示場で内見して間取りを確かめる
住宅展示場で内見して、実際の間取りを目で確かめるのも後悔しないためのポイントです。紙の資料やウェブのイメージだけでは、距離感や高さが実物と異なってしまう可能性があります。
また住宅展示場ではさまざまなメーカーが建てたモデルハウスが並んでいるため、より自分が理想としている家を探しやすくなるのもメリットです。モデルルームでは普通は見えない壁の中や床下配管の構造を見やすく展示してある場合も多く、住宅への理解をより高めることができます。
〇土地の過去の災害情報や、避難マップを見る
いざという時に後悔しないよう、土地の過去の災害情報もチェックしておきましょう。地盤の良し悪しや津波・豪雨での洪水被害・土砂崩れなど、災害にはさまざまな種類があります。災害情報を調べておけば、なるべくリスクが少なく、かつリスクに応じた適切な対策を施した家を建てることが可能になります。
災害情報を調べる際には、国土交通省が公開している「ハザードマップ」がおすすめです。また市区町村ごとに“いざという時の避難場所・避難所”のマップを公開している場合も多いので、建築予定地の近くに避難できる場所があるのかもチェックしておいてください。
〇家を貸すことや売却も念頭に入れておく
家の購入には住む場所を確保するということはもちろん、資産を持つという意味もあります。そのため将来的には賃貸・売却するという可能性も視野に入れるべきポイントです。新築時にどの程度賃貸や売却を念頭に入れて家を建てるかで、今後の“資産性”が変わってきます。家を建てる際には大都市への利便性がより高い場所を選んだり、建物の劣化への対策をきちんとしておくことが大切です。
また自身の理想の家を建てたいという気持ちはもちろんあるかと思いますが、賃貸や売却を視野に入れる場合は「独創的になりすぎない住みやすさ」も考慮して家を建てるようにしましょう。
〇ハウスメーカーの比較・検討をする
ハウスメーカー選びは数多くの会社があるため面倒になってしまいがちです。しかしハウスメーカーによって購入後の満足感は大きく変わってくるので、大変でも手を抜いてはいけない部分です。
メーカーによって得意分野が異なるため、自身の理想とズレたメーカーを選んでしまうと思った通りの家が建てられない場合もあります。また家を建てた後もつき合いが続くので、担当営業など勤めている人の雰囲気や信頼性も重要になってきます。資料を取り寄せる・住宅展示場に行く・会って話を聞くなど、実際に動いて比較・検討をしてください。
〇無理のない負担額になるように予算を決めよう
せっかく建てるのなら自身の理想をすべて詰めた家を建てたくなってしまうものですよね。しかし負担額を考慮に入れずに動いてしまうと、将来的に頭を抱える状況になってしまう場合もあります。住宅資金を考える時は、貯蓄のうち「新居への引っ越し資金」「怪我や病気などに備えた生活予備費」「将来のための貯蓄」など必要な金額を引いた計算が必須になります。
住宅ローンを利用する際は、無理のないように返済できる金額を借り入れましょう。月の返済金額は少なくても返済期間が長すぎると老後など収入がなくなった後に苦労する可能性もあるので、なるべく退職前に返しきれるよう組むことが大切です。
「家を買ってよかった」と感じるメリット
後悔してしまう可能性も0ではありませんが、家の購入にはもちろんメリットもあります。次はメリットについて紹介します。
〇資産運用の選択肢になる
多くの人が家の購入を考える理由には、まず“資産になる”という点があるのではないでしょうか。家を購入してローンなどを払い終われば、その後の住居の心配もいりません。また賃貸や売却などの選択肢にも繋がります。
〇住宅ローン控除で節税につながる
家を購入する際にきちんと活用したいのが「住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)」。一定の要件に当てはまれば、所得税の税額控除を受けられるという制度です。基本的には年末時点の住宅ローン残高の1%の控除を10年間受けることが可能です(令和3年末現在)。数ある控除の中でも節税効果が高いと言われています。ちなみに共働きで2人ともある程度年収が高いなら、夫婦2人で住宅ローン控除を受けることもできます。より節税できる方法を探してみてください。
〇家族の幸福度や社会的信用があがる
家族がより幸せに暮らすための安心できる場所として、家を建てたいと考える人は多いはずです。家族の形にあった家があれば、より心地よく毎日を過ごせますよね。また社会的信用が上がるという点もメリットになります。“持ち家”があることで家を買えるだけの収入があり、周りからより手堅い人物だと思われる可能性が高くなります。
後悔する前にお金のプロに相談しよう
後悔する前に大切なのは、きちんとプロに相談することです。特に難しい“お金”に関する相談は、どのような相手にすればよいのでしょうか。
・ファイナンシャルプランナーはお金のプロ!
家を建てる際に相談するにはファイナンシャルプランナーに聞くのがおすすめです。ファイナンシャルプランナーと言えば保険・年金・資産運用などのイメージが強いですが、不動産分野もカテゴリーの1つです。家を建てる際にはお金の知識が必須なので、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することで安心できるはずです。
・お金のプロが直接相談に乗ってくれます
住宅購入について知りたい・教えて欲しいというニーズに合わせて登場したのが、ライフコンシェルジュ相談カウンター。不動産実務に詳しいファイナンシャルプランナーと実際に面談して、疑問や不安点の解消が可能になっています。
・相談にかかるお金は無料!
ライフコンシェルジュ相談カウンターは、住宅購入や住宅ローンに関する相談を無料で実施しております。また依頼がない限りは、相談カウンター側からの営業は一切ありません。
・一人で悩まずにまずは気軽に相談しよう。
マイホームに関するお金の知識は自分で調べるにも限界がある部分です。ネットなどで調べたり、セミナーに参加するなどしても不明点がある場合は、1人で悩まずに気軽に相談するようにしましょう。
まとめ
せっかく家を建てるのですから、なるべく後悔しないようにしたいものですよね。後悔しやすい部分や後悔を避けるためのポイントを参考にして、ぜひ理想のマイホームを手に入れてください。