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2024.06.17

コラム

建売住宅と注文住宅、どちらを選ぶ? 

『いつかはマイホームを!』と憧れや目標を持つ人も多いのではないでしょうか。しかし住宅の購入は人生の中でも大きな決断であり、戸建て住宅の購入ともなれば一大決心を必要とする人もいるのではないでしょうか。
ここでは、住宅購入において建売住宅と注文住宅を比較するために、それぞれのメリット・デメリットについて説明します。
住宅購入について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

建売住宅のメリット・デメリット

建売住宅とは、土地と建物がセットになって販売されている住宅とのことです。1区画のみで販売されている場合もあれば、複数区画で販売されているものもあります。

また、以前は建築済みの物件が販売されておりましたが、現在は建築前もしくは建築中での販売もされている為、人気エリアの物件は完成を見学することなく契約となるケースもあります。ただ、同規格で建設された住宅を確認することも出来るので、大方のイメージは予め確認することができます。

それでは、建売住宅のメリット・デメリットを解説していきます。

【メリット】

1.手頃な価格設定

住宅金融支援機構の「2022年度フラット35利用者調査結果による」融資区分別所要資金では、注文住宅の予定建設費(建物のみ)の平均が3,717万円、土地付注文住宅(土地+建物)の取得費の平均が4,694万円に対し、建売住宅(土地+建物)の購入価格の平均が3,719万円となっております。注文住宅の予定建設費と、建売住宅の購入価格それぞれの平均が約2万円しか差がなく、建売住宅の場合、土地と建物の両方を手にすることが出来るため、かなりお手頃だと言えるでしょう。

とはいえ建売住宅が注文住宅に比べてお手頃である理由は、『安い=品質が悪い』というわけではございません。ひと昔前であれば、そのように言われても仕方ないような事例がいくつもあったようですが、現在では、施工業者は平成12年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により10年間の保証責任(瑕疵担保責任)を負い、平成19年に施行された「住宅瑕疵担保履行法」により、その責任を履行するために資金確保としての措置を取ることが義務化されております。

そのため、万が一でも欠陥住宅をつくって販売してしまった場合、施工業者自ら首を絞めかねませんので、わざわざ欠陥住宅を建てることは考えにくいのではないでしょうか。

2.購入から住み始めるまでのスピード

注文住宅の場合、土地がなければ土地を購入するところから始まります。すぐに希望の土地が見つかることもあれば、簡単には見つからないこともあります。土地が決まり、建物の計画に進みますが、まずはハウスメーカー等の選定から間取りや外構、設備など決めなければいけないことが山ほどあります。それらを経て、建物が完成するのは、早くで半年から1年かかることもあります。土地を選定する期間を含めれば、手軽に気軽にとは言い難い期間を要することになるでしょう。

その点、建売住宅の場合、既に完成している物件であれば、早ければ契約から1ケ月ほどで引き渡しを受ける場合もありますし、未完成の場合であっても既に計画は進んでいるので、注文住宅ほどの期間は要しません。そのため、今後の計画が立てやすいというのもメリットの一つとなります。

3.実物を見て購入できる

建売住宅は、完成している物件を実際に見てから購入を決めることができるので、購入前に間取りや設備、外観のデザイン、眺望など、気になるあらゆる項目を予め確認の上、購入することができるのは、大きなメリットといえます。完成前の物件であっても、同じような規格の家を見学することが可能な場合も多いので、イメージしやすく、そのイメージが大きく崩れることはないと思われます。

4.住宅ローン

建売住宅は、土地と建物がセットになっているのが基本なので、ローンの相談事項は少なくて済むことが多く、手続きもスムーズに行えます。土地と建物それぞれにローンを借りるわけではないので、分譲マンションを購入する感覚でローンを借りることができます。注文住宅ですと、土地を購入する際に決済をして、さらに建物完成の時に建物代金の決済が必要となるため、2度手続きが必要となります。また、建築する業者によっては、中間金などでそれなりの現金が必要となるため、手持ちで用意できない場合は、その分の借入を相談する必要もあります。

【デメリット】

1.デザインの妥協は必要

建売住宅は、建物が規格化されています。つまり、建築資材や設備機器などをまとめて調達することで建築費を抑えています。また、個別に打ち合わせをして建物のプランを決めるといった工程もないので、人件費をも抑えることができます。そのため、注文住宅のような個別対応はありませんし、全てのデザインがお好みのものとは限らないので、ある程度の妥協は必要となります。

2.オプションが高額になりやすい

建売住宅の中には、全ての設備が整っているものばかりとは限りません。例えば、網戸やTVアンテナ、細かいところで言えばカーテンレールなど、注文住宅であれば、工事の際に一緒に取り付けることもできますが、建売住宅の場合、それらの設備はオプションとなっている場合があります。

また、中には、建築前であれば、多少の間取り変更やデザイン変更が可能な場合もありますが、これらもオプションとなり、費用がかかります。建築費の中では計算されず、別途ということになれば、相対的に高額になりやすくなります。

3.工事の過程を見ることはできない

完成前であればともかく、建売住宅は基本は完成後に契約する場合が多く、当然建物が完成しているので、建築途中にその工事過程を自らの目でチェックすることは物理的に不可能です。所有者の監視の目がないということは、手抜き工事とまではいかなくても、多少手を抜かれていても確認することができません。建売住宅の場合は特に、アフターサービスがきちんとある等、信頼できる施工会社の物件を探すことも必要だと思います。

注文住宅のメリット・デメリット

それでは、注文住宅のメリット・デメリットにはどんなものがあるでしょうか。簡単に言ってしまえば、これまで解説してきた「建売住宅」のメリットがデメリットに、デメリットがメリットになりうるのですが、詳しく説明していきます。

【メリット】

1.自由度が高い

注文住宅のメリットはなんと言っても自由度が高いことです。むしろ、この自由度の高さがメリットのほとんどを占めているといっても過言ではありません。間取りや建材、設備、建築業者や建築時期など、全てが自由です。納得の行くまで比較検討し、選ぶことができます。憧れや希望を妥協することなく、計画に取り入れることが出来るのは最大のメリットだと言えるでしょう。

2.工事の過程を見ることはできる

定期的に現場に訪れる必要はありますが、要所要所で実際に目で見て、建築中の状況を確認することが出来きます。買主の前では、職人も手を抜くわけにはいかないのでしょうし、いい意味でのプレッシャーにもなるのではないでしょうか。

【デメリット】

1.建築費用が高額

「土地探し」からの場合は、土地の購入費用やそれに係る諸費用が必要ですし、自由度が高いということは、つまり自分の想いや夢を形にしやすいとなりますが、その全部を取り入れようとするとその分、建築費は高くなります。金銭的に余裕があれば、問題ないかもしれませんが、予算に限りにある場合は、自由度が高いとは言え、それなりの妥協は必要となるかも知れません。

2.入居までに時間がかかる

完成された住宅を購入する建売住宅とは違い、全てイチからのスタートですので、拘れば拘るほど、時間を要します。土地探しや住宅メーカー(工務店等)探しに早くても1ヶ月程度を要し、プランニングに数ケ月、着工に約6か月、そして検査等を経て引き渡されるまで約1ヶ月かかるとすると、最短でも約1年近くかかります。すぐに希望の土地が見つかるとも限りませんし、拘りが強ければそれだけ打ち合わせや資材調達にも時間を要します。天候などの具合で完成が遅れることもあるでしょう。注文住宅を建てる場合には、時間に余裕の持った計画が必要となります。

まとめ

建売住宅にも注文住宅にも、それぞれメリット・デメリットがあり、どちらがより良いということはありません。妥協に妥協を重ねた住宅を購入しても、心から満足することは難しいでしょうし、金銭的背伸びをして理想の住宅を手に入れたとしても、日々の生活に支障をきたすようであれば、結果的に満足度が高いとは言い難いかもしれません。

ご自身の資金計画やライフプランに合わせた住宅を選ぶことが、満足度の高い購入の仕方と言えるのではないでしょうか。

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