恵比寿で始まる、賢い不動産仲介のスタイル

2024.07.08

コラム

ライフプラン作成用 ~建築後にかかるお金について~

『家』を建てる、もしくは購入する際に、資金計画の段階でライフプランを作成される人も多いのではないでしょうか。ライフプランと言えば、今後のお金の収支と今後のライフイベントを照らし合わせて作成されます。日々の収支に加え、『家』を建てるにあたり必要な資金、家族のイベントにかかる費用、お子様がいる、もしくは予定している場合にはその養育費や教育費、退職後の収入元や老後の資金などをライフプランに盛り込んで作成していきます。

ただし、家を購入したあとにかかるお金は意外と見落としがちです。不動産会社や建築会社、ハウスメーカー等でライフプランを作成する場合には、10年後20年後を見越した『家』に係るお金もそのライフプランに組み込まれていると思いますが、保険会社やファイナンシャルプランナー、もしくはご自身で作成する場合などは、『家』を含む不動産の専門家ではないので、その『家』にかかるコストまでは計算されていないこともあります。『家』を建てる、購入する場合には、計画段階で、この「資金計画」がきちんとされているかされていないかでは、今後の生活において大いに影響があると考えれらます。無計画に『家』を建ててしまわないよう、ご自身で資金計画を行う際のヒントをお伝えできればと思います。

また、ライフプラン作成時のポイントとして、全てのお金について正確な金額を割り出すのは不可能です。不測の事態に備えて、収入については控えめな設定を、支出については高めの想定で計算するのが良いと思います。

1.固定資産税・都市計画税

固定資産税(及び都市計画税)については、ご存じの方も多いと思いますが、ライフプランにも忘れずに組み込みましょう。

固定資産税(及び都市計画税)とは、土地や建物を所有している人に市町村が毎年課税する税金です。土地・建物それぞれに軽減措置がありますが、建物に関しては、新築から一定期間のみとなり、固定資産税の評価額は3年ごとに見直されます。

当然、これから支払う税金ですので、税額は確定しませんが、お住まいの地域、土地の広さ・形、建物の広さ等で計算されますので、新築であれば不動産会社やハウスメーカー等に税額の目安を確認しておくのも良いでしょう。中古物件であれば、支払い済みの固定資産税を確認することが出来ますので、より正確な金額が想定できると思います。

2.損害保険の更新料

保険会社のプラン等にもよりますが、火災保険・地震保険それぞれ最長5年ごとに更新を迎えます。

災害の多い日本では、保険料も近年増加傾向にあります。入居当初に支払ってしまえば終わりではなく、最長でも5年ごとに数万円~数十万円が必要となりますので、こちらも忘れずにライフプランに組み込んでいきましょう。

3.修繕・リフォーム工事費用

一戸建ては、建築(もしくは購入)すれば終わりではなく、長く快適に過ごすためには定期的なメンテナンスが必要となります。メーカーや構造等にもよりますが、木造であれば、10年~20年ごとに外壁の修繕や屋根の葺き替えなど大掛かりな修繕が必要となります。下記の内容は主な修繕内容と、大まかな時期(タイミング)、費用相場となります。

◆外壁塗装:10年~20年 60万円~200万円

◆屋根の葺き替え:15年~30年 70万円~240万円

◆キッチン・風呂・トイレ交換:20年前後 150万円~300万円以上

◆給湯器交換:10年前後 10万円~20万円

◆防蟻処理(シロアリ対策)※木造住宅の場合:5年~ 10万円前後

代表的なところで言えばこのくらいだと思いますが、ライフスタイルの変化に合わせて間取りの変更を含むリフォームを考えている場合には、その分の費用も計算にいれておかないといけません。大体のタイミングで一括してライフプランに組み込んでも良いですし、月々の積立としてライフプランに組み込んでも良いでしょう。建築後の費用の中でも特に修繕工事は、多額の費用が掛かりますので、無計画では行えませんし、仮に修繕を行う予定がないにしていなくても、予期せぬトラブルはつきものですので、家にかかるメンテナンス費用もきちんと視野に入れて余裕のある計画をすることが必要となります。

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