2023.08.26
不動産ニュース
5月度首都圏新築分譲マンション市場動向
不動産経済研究所はこのほど、5月度の首都圏新築分譲マンション市場動向を公表しました。
供給戸数は1936戸(前年同月比21.5%減、前月比14.6%増)で、前月からは増加したものの、前年同月比としては7ヶ月連続の減少。
一方、価格は戸当たり平均価格(以下、戸当たり)が8068万円(前年同月比32.5%上昇)、1平米当たり単価(以下、平米単価)は120.6万円(同33.0%上昇)と、共に3ヶ月連続上昇となりました。
エリア別の供給戸数を見ると、東京23区が同7.5%増の886戸、千葉県が同25.6%増の466戸と増加しました。
しかし東京都下(同73.6%減)、埼玉県(同56.5%減)、神奈川県(同38.4%減)では大きく減少し、首都圏全体ではマイナスが続きました。
価格は、東京23区で戸当たりが1憶1475万円(同47.9%上昇)、平米単価が175.2万円(同36.7%上昇)と、いずれも前月に続き大幅に上昇しました。
このほか、神奈川県と千葉県は戸当たり・平米単価共に上昇しました。
東京都下は戸上がりが下落、平米単価が上昇で、埼玉県はいずれも下落しました。
初月契約率は74.3%で、同4.1ポイント上昇、前月比でも0.6ポイント上昇しました。
好調の目安とされる70%を4ヶ月連続で上回っています。
また、在庫数は4936戸(前月比47戸減)と、2ヶ月連続で5000戸を下回っています。
なお、同社は6月の供給戸数について、前年同月比約90戸減少の2000戸程度を見込んでいます。
近畿圏の5月度新築分譲マンション市場動向は、供給戸数が1024戸(前年同月比25.7%減、前月比22.5%増)で、2ヶ月連続の前年同月比減少となりました。
価格については、戸当たりが5005万円(前年同月比3.1%上昇)で2ヶ月連続のプラスとなったものの、平米単価は79.9万円(同0.2%下落)で2ヶ月ぶりにマイナスでした。
初月契約率は61.0%(同11.0ポイント下落、前月比6.8ポイント下落)と、2ヶ月連続で70%を下回りました。
6月の供給戸数は、前年同月比約260戸減となる1000戸程度の見込みです。